「債務整理についての情報を見ていると、車が無くなってしまうような事をよく見る」
「当面は公共交通機関を…と言ってもうちのように一時間に一本しか電車がない地域では車が無いのは致命的だ…」
「どうにか債務整理をするにあたって車を手元に残す方法はないの?」
債務整理を検討している方の中には、手元にある車がどのようになってしまうのか?という事が気になる方も多いのではないでしょうか。
債務整理をするときにその方法によっては、手元にある車が無くなってしまうこともあります。
そこで、このページでは債務整理をする場合の車の取り扱いについてお伝えします。
また、大切なことなので最初に結論からお伝えします。
『1年以上、借金の返済総額が減っていないor増えている。』
『このまま借金を完済するのは厳しいのは分かっているけど、利息だけ毎月支払うような状態が1年以上続いている。』
このような状態になっている方は、既に黄色信号が点滅している状態です。
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それでは解説をしていきます。
車がある状態で債務整理が必要な状態とはどのような場合?
車がある状態で債務整理が必要な状態な状態というのはどのような状態でしょうか。
車をローンで購入した
車は車種や新車なのか中古なのかにもよりますが、高価なものになるので、一括で購入するのが難しいでしょう。
特に、他にも借金があってその返済でいっぱいいっぱいになっている状況だとなおさらです。
そのため、多重債務の中に車のローンがあるという状況である方は非常に多いといえます。
車をリースしている
自営業者の方の中には車をリースしているという方もいらっしゃるでしょう。
車のリースは基本的には車を借りているという状態です。
ただし、契約中の解約や変更ができなかったり、リース終了時に車の所有権を手に入れることできる場合がある特殊な契約である点に注意が必要です。
一括で買った車を保有しているorローンを払い終わった
購入したときには一括で車を買ったり、ローンの支払いが終わった場合もあるでしょう。
この場合には単純に資産として車を持っていて、車とは関係がなく返済しきれない借金があるという状態になります。
債務整理をすると車はどうなる?
「どのパターンにあてはまるかによって車がどうなるか変わるのですか?」
債務整理を行うと車がどのようになるのか確認をしてみましょう。
自動車ローンの会社は車に対する権利を持っている
まず、自動車ローンを抱えている場合に、対象となる車とにはどのような関連性があるのかを確認しておきましょう。
自動車ローンで車を買った場合には、法律の形式には様々なものがありますが、その車に対して担保権という権利を持っています。
担保権というのは、元になる債務が支払われない場合に、担保となっている対象物を売却してお金に換えてしまって債務の返済に充てることができる権利です。
債務整理の対象とすると引き上げることが可能
自動車ローンの会社相手に債務整理をするとどのような事が発生するのでしょうか。
自動車ローンの債務整理をすると、自動車ローンの債権者は担保権を実行することになります。
つまり、車を引き揚げて売却することができる事になります。
自動車ローンの会社が対象となる債務整理方法を行うと、車を維持することができなくなるということになります。
ただし、自動車は事故を起こしたり、走行距離が長くなってくると、大きく価値が下がるものです。
場合によっては、売却しても価値がなく、引き取りにかかる費用で費用倒れになることもあるので、そのような場合には引き上げの対象になりません。
基準としては、会計で自動車が価値をもっているとされる、減価償却期間がすぎているかどうかが良く考慮されます。
普通自動車であれば6年・軽自動車であれば4年経過していると、会計上ではその自動車には価値が無いとされており、引き上げをするかどうかもこれが参考にします。
ただ、高級車のような人気の機種に関してはこのような機関を過ぎても取引をされるものになるので引き上げの対象になると考えるべきでしょう。
任意整理で車のローンの会社を対象にしなければ車は残せる
債務整理には任意整理・個人再生・自己破産の3つの方法はあります。
自己破産や個人再生を利用すると、車のローンは必ず債務整理の対象となりますので、車を引き上げられる可能性が高いといえます。
しかし、任意整理はどの債権者と話し合いをするかを選ぶことが可能です。
そのため、車のローンがある場合には任意整理によって車のローンの契約をしている会社以外の債務を整理するのが基本です。
しかし、任意整理は借金の減額の幅が一番小さいものになり、返済を前提とする手続きであるため、返済ができないと利用することができませんので注意をしましょう。
自動車リースの場合にも基本的には同様
自動車リースは契約時にいつまで支払いをするかをすでに決めているので、債務整理の対象になります。
そして、債務整理の対象になれば当然に引き上げられるので、自動車ローンと同様に考えます。
自己破産をすると車は維持するのが難しいことも
上述した通り、自己破産をすると、車のローンも対象になるので、引き上げられることになります。
リースの場合も同様に引き上げの対象になります。
すでに車のローンを完済していたり、一括で購入した車がある場合にはどうなるのでしょうか。
この場合には、車という資産があるという状態なので、車はお金に換えて配当に充てられることになります。
ですので、引き上げられてしまい、車の維持は難しいと考えるべきです。
ただし、お金に換えるにも費用がかかるのは、ローンを引き上げて売却するときと同様なので、お金にならないような場合には引き上げは行いません。
資産としてカウントするかどうかの基準は、ここでも自動車に関する減価償却期間が考慮されつつ、中古市場で価値があるかどうか認められるかによって検討します。
個人再生ではローンが残っている場合には引き上げの対象に
個人再生の場合には基本的にはすべての債権者を対象に手続きを行います。
例外的に手続きの対象から外すことができるのは住宅ローン債権者であり、車のローンの債権者は対象になりません。
そのため、車のローンが残っていて、車に価値があるような場合には引き上げ対象になると考えましょう。
リースの場合も同様です。
個人再生はお金に換えて配当をする手続きではないので、車のローンを完済していたり、一括で購入したような場合には引き上げられることはありません。
どの債務整理方法を利用するかはその人の借金の額と返済可能金額によって決まる
債務整理の方法が主に3つあることはお伝えした通りですが、どの手続きがその人に適しているかは、借金の総額・支払可能金額等によって決定されます。
任意整理を利用するのが車のローンがあるような場合には一番柔軟な解決が可能ですが、支払うべき金額が一番多く、返済が不可能と判断できるような場合には利用できません。
どの手続きによるのが一番良いのかは、弁護士・司法書士に相談するようにしましょう。
債務整理後に車ローンを組みたい場合に考えるべきこと
「債務整理後に車のローンを組むのって大丈夫なのでしょうか?」
債務整理後に車のローンを組む時の注意点について見てみましょう。
なぜ債務整理をすると車のローンが組めないのか
「債務整理の情報を見ていると、債務整理後はローンが組めないっていう事なんだけど、どうしてですか?」
債務整理をすると車を購入するためのローンが組めないのは、いわゆるブラックリストのせいです。
債務整理をすると、整理の対象となった金融機関は、信用情報機関に債務整理をした事実を申告し、信用情報機関において債務整理をした事実を登録します(いわゆるブラックリスト)。
車のローンを提供する会社は、申込に対する審査の際に、この信用情報機関の情報を必ず確認します。
ここに債務整理をした、延滞があったというような情報がある場合には、審査で落とすことから「借り入れができない」という事になるのです。
車が購入できなくなるのではなくローンが組めなくなる
「だとすると、車を購入できなくなるの?」
いいえ、車の購入自体は問題ありません。
問題となるのは、ローンのように返済してくれるかの与信の判断が必要なものについて、与信が下りないというだけです。
ですので、一括で購入することは可能です。
債務整理後は基本的にはお金を貯めておいて、必要に応じて一括で購入するのが基本になるという事になります。
親族に車の購入代金を出してもらって毎月払うのはOK
「たとえば親に借り入れをして一括で購入をして、親に毎月返していくということは可能?」
信用情報がブラックリストになるからといって、親族のように貸付をしてくれる人がいるような場合に借入をしてはならないというわけではありません。
ですので、親族等に立て替えをしてもらって、購入することは可能です。
いずれ時がたてば信用情報に登録された事故情報は消える
「債務整理をしたら一生車のローンは組めないの?」
ブラックリストの状態は一生続くわけではありません。
任意整理で5年・自己破産や個人再生の場合で7年~10年で信用情報に登録された債務整理の事実は消去されます。
ただ、これはあくまで信用情報に債務整理の情報がなくなるというものにすぎません。
車のローンにあたっては、頭金の有無・職業や収入などの情報を総合的に審査して行われます。
「ブラックリストじゃなくなったら絶対に借り入れできますね?」
と弁護士・司法書士に聞く方も多いそうなのですが、
「信用情報だけが原因で落ちることはないとしか言えない」
といえることを知っておきましょう。
車に付帯して車検のローンも同様
「車検のローンもやっぱり借り入れできない?」
車を持っている状態だとしても、車を維持するためには車検を受ける必要があります。
この車検を受けるにも高額な費用が必要で、ローンを組む方もいらっしゃいます。
こちらも、車のローンと同様に考えるべきです。
ブラックリストであれば借り入れはできませんが、一括で納付することができるなら車検自体は受けられるので、債務整理中は費用をためておくことが必要です。
ETCカードはデポジットのETCパーソナルカードを利用する
「車に乗るときはETCを利用していますが、あれもやっぱり使えなくなるって見るのですが…」
自動車が欠かせない地域にお住まいの方や、特に長距離ドライバーの方は高速道路や有料道路を利用します。
料金所を通る時にETCを利用することが一般的になっていますが、そのためにはETCカードを利用する必要があります。
ETCカードはクレジットカードと同様で、信用情報を参照するものです。
自己破産・個人再生を利用するときにETC利用の残高があれば債務整理の対象になって、利用できなくなります。
また、任意整理でETCカードを対象に含めなかった場合でも、カード更新時に信用情報を参照されますので利用できなくなります。
「ETCが利用できなくなるのはすごく不便なんですが…」
実はETCカードには、デポジット方式のETCパーソナルカードというものがあり、これであればブラックリストでも利用をすることが可能です。
確かに、前入金をしなければならないので不便ではあるのですが、利用できなくなるわけではありません。
まとめ
このページでは、債務整理をすると車のローン等がどのようになるかについてお伝えしました。
車での生活が欠かせない地域の方にとっては心配な事項ですが、従来よりも多少不便にはなるものの、利用が全くできなくなるというものではありません。
債務整理の専門家に相談をしながら、適切な対応方法を考えてもらいましょう。
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でしが、借金問題は後回しにすればするだけ事態は悪化するだけで良い事は一つもありません。
借金問題は、専門家に相談することで思っているよりも簡単に問題を解決し新しい生活を送ることができます。
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