借金の総額が100万円以下の場合には、「返済は苦しいけどまだ何とかなる」と考え、そのままにしてしまう人も少なくないと思います。
たしかに、100万円以下の金額であれば、何かのきっかけで一括返済できそうな気もしなくありません。
また、「借金の返済が苦しい」ということを誰かに相談することに抵抗を感じる人も少なくないでしょう。
しかし、借金には必ず利息がつきます。
完済しない限り、利息は永遠に支払い続けなければなりません。
たとえば、67万円以上の借金があれば、毎月1万円以上の利息が発生します(実質年利18%の場合)。
100万円以下の借金であっても利息の負担は軽くありません。
実際にも100万円以下の借金であっても、「利息を支払うためだけに返済を続けている」人は少なくありません。
「100万円以下の借金返済が苦しい」という状況は、生活がかなり厳しい状況にある可能性も高いでしょう。
返済が苦しいと感じている借金をそのままにしておけば、「気がついたときには数百万円の借金」まで膨らみきってしまうこともあります。
今回は、100万円以下の借金であってもすぐに債務整理を検討した方がよいと思われる6つの場合と任意整理で借金を解決するポイントについて解説します。
借金の金額にかかわらず、返済が苦しいと感じたときには、早期に債務整理で解決しましょう。
また、大切なことなので最初に結論からお伝えします。
『1年以上、借金の返済総額が減っていないor増えている。』
『このまま借金を完済するのは厳しいのは分かっているけど、利息だけ毎月支払うような状態が1年以上続いている。』
このような状態になっている方は、既に黄色信号が点滅している状態です。
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それでは解説をしていきます。
100万円以下の借金でも利息の負担は軽くない
「借金が減らない」と感じている人には「毎月負担している利息の額」を正しく把握していない人も少なくありません。
消費者金融や銀行カードローンで借金した場合には、100万円以下の借金でもかなりの金額の利息を支払っています。
たとえば、年18%で50万円借りているときには、毎月7,500円の利息(年9万円)が生じます。
借金が100万円以下であるにも関わらず、借金が減らない一番の理由は、「毎月の利息負担」です。
借金が100万円近くあるときに、契約で定められた最低の支払額(約定返済額)だけを返済していれば、半分以上が利息で消えてしまっています。
約定返済で借金を完済することはデメリットとリスクだらけ
消費者金融や銀行は、利益を上げるために顧客に対する貸付を行っています。
実は、借金した際の返済条件は、顧客である債務者にとって有利な条件とはいえません。
下の表は、アコム(年18%)、アイフル(年18%)、三菱UFJ銀行バンクイック(年14.6%)で50万円借金したときの、「最低返済額(約定返済額)」、「返済回数」、「約定返済で完済したときに支払う利息の総額(追加の借入が全くない場合)」を比較したものです。
アコム | アイフル | バンクイック | |
利率(実質年率) | 18% | 18% | 14.6% |
最低返済額 | 15,000円 | 13,000円 | 10,000円 |
返済回数 | 47回 | 58回 | 78回 |
支払利息総額 | 198,327円 | 251,057円 | 275,050円 |
「消費者金融は利息が高い」というイメージは多くの人が持っていると思います。
しかし、支払う利息の総額という面では、「バンクイック(三菱UFJ銀行カードローン)が最も多い」ことに注目する必要があります。
年3%程度の利息の違いでは、名目上の実質利率よりも、「毎月の返済額が少ない(返済回数が長い)」方が、支払う利息は多くなります。
約定返済の金額は、「顧客の返済の負担を軽くするため」に設定されているわけではありません。
貸倒れリスクが高くなりすぎない範囲で「債権者の利益を最大化(利息を最も徴収)できる金額」が設定されています。
また、毎月の返済額を低額に抑えれば、「追加で借りても安心」という印象を顧客に与えることもできます。
特に銀行カードローンは、キャッシュカード1枚で限度額までなら何度でも借金することができるため、「返済してもまた借金する」ことを繰り返しがちです。
塚の借入を繰り返していては、完済までに支払う利息の総額も30万円、40万円とどんどん膨らんでいきます。
100万円以下の借金でも債務整理を検討すべき場合
「100万円以下の借金だから破綻する心配はいらない」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、手持ちの資産で「一括返済できない金額の借金」を抱えているときには、常に破綻のリスクがあります。
実際にも、100万円以下の借金が原因で家計が破綻してしまっている人は少なくありません。
特に、これから挙げる状況にある人は、借金が100万円以下であっても早期に解決できる方法を検討すべきでしょう。
生活苦を原因とする借金の場合
生活費の補填のために借金をしている人の場合は、借金が100万円以下であっても注意が必要です。
収入が足りない状況では、毎月の返済が最初から厳しいことが少なくないからです。
また、生活費不足は、慢性化しやすいので、追加の借金を繰り返しやすいことも大きな問題です。
「返しては借りる」を繰り返すことは、利息を支払うために返済しているようなものです。
収入の増加が見込めない人の場合
最近の消費者金融や銀行カードローンは、70歳くらいまでは融資を受けることができます。
特に、定年退職後の人の場合には、100万円以下の借金でも返済に行き詰まってしまう場合が少なくありません。
現役世代であっても50代になると多くの人が収入減少に転じます。
その他方で、医療費の増加、子ども・孫への出費増などもあり生活費は高止まりになっていることが少なくないため、100万円以下の借金でも返済に窮してしまうことは十分に考えられます。
毎月の収入が不安定な人
「収入が少ない」場合だけでなく、「収入が不安低」な場合にも注意が必要です。
「今月の支払い日に手持ちのお金がない」ことをきっかけに、「借金返済のための借金」がはじまる可能性が高いからです。
「借金返済のための借金」は、借金の借換えではなく、実質的に借金を増やす行為です。
また、自転車操業になれてくると、必要な金額以上に借金してしまうこともあるので、「100万円以下の借金だったはずが気づいたときには数百万円に膨らんでいる」ことも珍しいことではありません。
すでに何年も返済しているのに借金が減っていない人
すでに何年も前から返済を続けているのにもかかわらず「借金が減らない」と感じている人は、借金の金額にかかわらず注意が必要です。
このような場合には、返済した分と同等かそれ以上の借金を繰り返している可能性が高いからです。
特に、クレジットカードの「リボ払い」が多い人は、「返しているはずなのに利用額が減っていない」状況に陥る可能性が高くなります。
リボ払いの場合には毎月の支払額が一定額に抑えられているため、「返済額<新規の利用額」という状況になりやすいからです。
クレジットカードのリボ払いの手数料(借金の利息に相当するもの)も、銀行カードローン並の金利が付されるのでかなり高額です。
借入件数が複数ある人
借金は借入額だけが危険度を計るバロメーターではありません。
借入件数が多いときには、現在の借入額が少なくても破綻の危険があります。
いまは100万円以下の借金にすぎなくても、借入件数が2社、3社と複数の場合には、借金が100万円、150万円と膨らんでいく可能性があるからです。
また、小口の借入が複数あることは、支払利息の面でも不利となります。
さらに、毎月の返済日が増えるほど、返済の負担(その都度お金を用意する負担)は大きくなり延滞のリスクも高まります。
「繰り上げ返済ができない」ときには、債務整理で解決することを検討すべき
消費者金融や銀行カードローンの借金は、「繰り上げ返済」で約定返済よりも早く完済することがとにかく大切です。
消費者金融・銀行カードローンの重い利息負担を減らすためには、毎月の返済額を増やすほかないからです。
実は、上で紹介した「100万円以下の借金でも破綻する可能性が高い場合」は、いずれも「繰り上げ返済が難しい場合」という共通項があります。
「生活が苦しい」、「収入が少ない」・「不安定」、「毎月の利用額が多い」、「返済日が多い」という状況では、返済額を上積みすることは難しいことがほとんどでしょう。
むしろ、「繰り上げ返済ができない状況」が長くなれば、「さらに借金を増やす」可能性の方が高いといえます。
100万円以下の借金を債務整理する方法
100万円以下の借金であっても、「返済が苦しい」と感じたときには、早期に債務整理に着手すべきといえます。
綱渡りの返済を続けていれば、ちょっとしたアクシデントで、破綻する可能性が高いからです。
また、繰り上げ返済できない状況にある人は、一度破綻すると一気に借金が深刻化する危険性も高いです。
100万円以下の借金であれば、ほとんどのケースで「自己破産以外」の債務整理で解決可能です。
自己破産以外の債務整理には、任意整理・個人再生があります。
任意整理した場合の返済額
100万円以下の借金は、「任意整理」で解決するのが最も一般的です。
任意整理をすれば「将来の利息」を免除してもらえるので、確実に借金が減っていきます。
また、返済期間も見直すことができるので、毎月の返済額を減額することも可能です。
借金の残額 | 36回払い | 60回払い |
30万円 | 8,000円 | 5,000円 |
40万円 | 11,000円 | 6,000円 |
50万円 | 13,000円 | 8,000円 |
60万円 | 16,000円 | 1万円 |
70万円 | 19,000円 | 11,000円 |
80万円 | 22,000円 | 13,000円 |
90万円 | 25,000円 | 15,000円 |
(※100円単位は切り捨て)
上の表は、100万円以下の借金を任意整理(3年分割・5年分割)したときの毎月の返済額です。
上記の金額を確実に返済できるのであれば、アルバイト・パート・年金生活者・専業主婦でも任意整理することができます。
任意整理なら誰にも知られる心配がない
任意整理は、裁判所を用いないで債権者と個別に交渉をする方法で行います。
したがって、自己破産や個人再生のときのように、官報などによる公告で知人などに知られる心配はありません。
また、提出書類などもないため、自分の収入で返済できれば家族に知られずに債務整理することも可能です(個人再生・自己破産では同居の家族の収入証明を提出する必要があります)。
また、どの債権者と交渉するかを選べるのも、任意整理の大きなメリットです。
任意整理は費用も安い
最近では、弁護士の数が増えてきたため弁護士(司法書士)費用もかなり安くなりました。
特に任意整理は、裁判所を用いないため、弁護士・司法書士費用のみで債務整理を行うことができます。
任意整理にかかる弁護士・司法書士費用は、「債権者の数」を基準に決まることが一般的です。
100万円以下の借金であれば、債権者の数は多くても3・4社までだと思われるので、高く見積もっても30万円ほどの費用で解決することができます(実際にはもっと安い事務所も多いと思います)。
仮に「4社90万円の任意整理に30万円かかった」としても90万円の利息を完済したときに支払う利息総額よりも安い金額です。
弁護士・司法書士費用は分割払いが可能
借金の返済で悩んでいる人には、利息より安いといわれても「弁護士(司法書士)費用なんて支払えない」と諦めている人もいるかもしれません。
しかし、弁護士・司法書士費用は分割で支払えることも多いので、借金で困っている人の多くが何とか支払って債務整理をしています。
また、弁護士・司法書士に任意整理を依頼すれば、債権者との交渉が終わるまでは「借金の返済がストップ」となります。
したがって、任意整理で必要な毎月の返済額を確保することができれば、弁護士・司法書士費用も捻出できることがほとんどでしょう。
収入がとても少ないために「弁護士・司法書士費用の分割払いも難しい」というときには、法テラスが実施している民事法律扶助の支援を受けることも考えられます。
民事法律扶助への取り次ぎも、弁護士・司法書士に行ってもらうことができます。
借金・債務整理の相談はほとんどの弁護士・司法書士事務所において無料で受けられます。
「弁護士・司法書士費用の支払いに不安がある」ということも相談の場でしっかり伝えれば、弁護士・司法書士が解決策を考えてくれるはずです。
「100万円以下の借金」のまとめ
100万円というのは、キリの良い金額なので、何かと「目安」になりがちです。
しかし、「100万円以下の借金だから安心」ということには何の根拠もありません。
むしろ、「100万円以下の借金がなかなか完済できない」という状況は、「200万円の借金があるけど順調に繰り上げ返済できている」場合よりも危険な可能性があります。
借金の危険性は、「いくらあるか」ではなく「完済できるかどうか」です。
100万円以下の借金であっても「完済が厳しい」、「毎月の返済が大変」と感じたときには、できるだけ早く弁護士・司法書士に相談しましょう。
多くの弁護士事務所・司法書士事務所では無料相談を実施しています。
実際に債務整理するかどうは別としても、「自分の借金を債務整理するとどうなるか」ということを知っておくだけでも必ず役に立つと思います。
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でしが、借金問題は後回しにすればするだけ事態は悪化するだけで良い事は一つもありません。
借金問題は、専門家に相談することで思っているよりも簡単に問題を解決し新しい生活を送ることができます。
実際に、借金問題を解決した多くの人が『こんなに簡単に終わるならもっと早く相談しておけば良かった』と言います。
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