イオンカードの借金と債務整理~Aeonカードの任意整理・個人再生・自己破産3つの注意点

イオン、ダイエー、マックスバリュなどイオン系の店舗をよく利用する人なら、イオンカードを持っていることも多いのではないでしょうか?

年会費無料で特典の多いイオンカードは便利ですが、使い過ぎると支払いに困ってしまうことがあります。

イオンカードの支払いが困難になったら、債務整理を考えてみましょう。

ここでは、イオンカードの債務整理の仕方や注意点、債務整理後の影響などについて説明します。

また、大切なことなので最初に結論からお伝えします。

『1年以上、借金の返済総額が減っていないor増えている。』

『このまま借金を完済するのは厳しいのは分かっているけど、利息だけ毎月支払うような状態が1年以上続いている。』

このような状態になっている方は、既に黄色信号が点滅している状態です。

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それでは解説をしていきます。

イオンカードの借金が返せなくなるケースとは?

イオンカードは、年会費無料で気軽に申し込みできるカードです。

イオンカードを使ったときには、きちんと支払いをしなければなりません。

支払いができない場合には、利用停止になる上に、借金が増えてしまうことになります。

イオンカードの特徴

イオンカードは、大手流通グループの「イオングループ」が発行するクレジットカードです。

年会費は無料なので、持っているだけならタダ。

毎月20日、30日のお客様感謝デーには、イオン系列のお店での買い物が5%引きになるなど、何かとお得なカードです。

イオンカードのキャッシングは高金利

イオンカードには、キャッシング機能が付いています。

借入可能額は審査によって決まりますが、最大で300万円。

金利は最大18.0%(実質年率)で、消費者金融のカードローンと同様の高金利です。

延滞すると遅延損害金で借金がふくらむ

イオンカードでキャッシングしたときには、一回払いまたはリボルビング払いで返済しなければなりません。

返済日に予定された返済ができなかった場合には、カードは利用停止になり、翌日以降遅延損害金が加算されます。

イオンカードのキャッシングの遅延損害金は20.0%(実質年率)となっており、通常の金利よりもさらに高い利率です。

イオンカードの借金を延滞して放置していると、あっという間に借金がふくらんでしまいます。

買い物代金が払えなくなることも

イオンカードでクレジットを利用して買い物をし、ショッピング代金が払えなくなることもあるでしょう。

イオンカードでショッピング代金を払わなかった場合にも、カードは利用停止になり、延滞金を請求されます。

クレジットカードのショッピング代金は厳密には借金ではなく立替金ですが、実質的に借金と同じです。

支払いができないときには、対処法を考えなければなりません。


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イオンカードの借金の悩みは債務整理で解決できる

イオンカードの支払いができなくなったときには、債務整理で解決することができます。

まずは、任意整理できないかどうか検討してみましょう。

イオンカードは任意整理ができる

イオンカードの支払いが困難になった場合には、任意整理をする方法があります。

クレジットカードのキャッシングであっても、任意整理は可能です。

また、クレジットカードのショッピング代金の支払いができない場合にも、任意整理により解決できます。

任意整理は、裁判所を通さない債務整理なので、手続きもスピーディーです。

任意整理では整理する借金を選べるので、他のカードを残すこともできます。

イオンカードの任意整理は弁護士等に依頼

任意整理をしたい場合、個人で債権者と交渉しても相手にしてもらえないので、通常は弁護士・司法書士に依頼します。

無料で債務整理の相談ができる事務所もあるので、相談に行ってみましょう。

イオンカードを債務整理(任意整理)する場合の流れ

イオンカードを任意整理するときの大まかな流れは、次のようになります。

債権者宛に受任通知を送付

弁護士等に任意整理を依頼したら、まず、債権者宛に受任通知を送ってもらいます。

イオンカードの発行元はイオン銀行ですが、債権回収業務はイオンクレジットサービスに委託されているため、通常はイオンクレジットサービス宛に受任通知を発送します。

受任通知を送った後は、督促は止まることになり、支払いも中止してかまいません。

以降は落ち着いて債務整理の準備ができます。

イオンクレジットと交渉

借金の残額を確定させたら、イオンクレジットサービスと分割払いの交渉をします。

イオンカードの場合、残っている借金を5年(60回)以内で支払いできるようなら、任意整理可能です。

将来利息については、免除してもらえます。

和解契約

今後の支払い条件について債権者と債務者が合意できれば、和解契約を結ぶことになります。

和解契約書に双方が署名押印すれば、任意整理は完了です。

返済開始

中止していた返済を再開します。

任意整理後は、和解契約で決まった額の返済でかまいません。

イオンカードで債務整理するデメリット

債務整理にはデメリットもあります。

債務整理する前に、デメリットになる点も知っておきましょう。

イオンカードは解約になる

イオンカードを債務整理すると、イオンカードは強制解約になります。

債務整理以降は、キャッシングはもちろん、ショッピングにもイオンカードは利用できません。

任意整理の場合には他のカードへの影響はないため、他のカードの利用は継続できます。

しかし、普段イオン系の店舗を利用している人は、特典が受けられなくなってしまうことに注意しておきましょう。

ブラックリストに載る

債務整理をすれば、信用情報機関に情報が登録されてしまい、ブラックリストに載ることになります。

ブラックリストに載っている間は、新たなカードを作ることはできません。

任意整理の場合には、5年程度で債務整理の情報は削除されます。

信用情報が回復したら、またカードを作ることができますが、イオンカードを再び作ることは困難です。

イオンカードの債務整理で過払い金は取り戻せる?

イオンカードのキャッシングでは、かつて利息制限法を超えるグレーゾーン金利が設定されていました。

2007年よりも前からイオンカードでキャッシングしていた人は、払い過ぎの利息(過払い金)が発生している可能性があります。

任意整理なら過払い金を取り戻せる

イオンカードで過払い金が発生している人は、任意整理により過払い金の取り戻しが可能です。

過払い金がある場合には、任意整理を検討しましょう。

任意整理をする場合、過払い金があれば、残りの借金の返済に充てることができます。

つまり、過払い金を取り戻して、残りの借金の返済に充てられるということです。

ショッピング残高があれば相殺されてしまう

イオンカードでショッピング残高がある場合、過払い金はショッピング残高と相殺されるため、戻ってこないことがあります。

なお、クレジットカードのショッピング枠で分割払いの際に支払う手数料は、借金の利息ではありません。

そのため、ショッピング枠には利息制限法の適用はなく、過払い金も発生しないことになります。

個人再生や自己破産する場合の注意点

イオンカードで任意整理ができない場合には、個人再生や自己破産を検討しなければなりません。

個人再生や自己破産も、債務整理に含まれます。

個人再生や自己破産では他のカードも解約になる

個人再生や自己破産は、原則的にすべての借金が対象です。

一部の借金だけ整理することはできず、手持ちのカードはすべて強制解約になります。

手持ちの財産に影響がある

自己破産をすれば、財産はお金に換えて返済に充てなければならないので、手元に財産を残しておくことはできません。

家や車を失うことになります。

個人再生では、財産を強制的に処分されることはありません。

ただし、個人再生では手持ちの財産より多く返済しなければならないため、財産を持ったまま手続きするのは難しいことがあります。

自己破産では職業制限がある

自己破産した人は、士業など一部の職種に就けないという職業制限を受けます。

免責許可を受けると職業制限もなくなりますが、一時期仕事に影響が出てしまうことはやむを得ないでしょう。

なお、個人再生の場合には、職業制限はありません。

まとめ

イオンカードの借金の悩みは、債務整理で解決します。

任意整理なら、他のカード等への影響もありません。

過払い金がある場合には、取り戻しもできます。

任意整理が困難な場合には、裁判所を通じて個人再生や自己破産をすることを考えましょう。

 

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