イオン、ダイエー、マックスバリュなどイオン系の店舗をよく利用する人なら、イオンカードを持っていることも多いのではないでしょうか?
年会費無料で特典の多いイオンカードは便利ですが、使い過ぎると支払いに困ってしまうことがあります。
イオンカードの支払いが困難になったら、債務整理を考えてみましょう。
ここでは、イオンカードの債務整理の仕方や注意点、債務整理後の影響などについて説明します。
また、大切なことなので最初に結論からお伝えします。
『1年以上、借金の返済総額が減っていないor増えている。』
『このまま借金を完済するのは厳しいのは分かっているけど、利息だけ毎月支払うような状態が1年以上続いている。』
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それでは解説をしていきます。
イオンカードの借金が返せなくなるケースとは?
イオンカードは、年会費無料で気軽に申し込みできるカードです。
イオンカードを使ったときには、きちんと支払いをしなければなりません。
支払いができない場合には、利用停止になる上に、借金が増えてしまうことになります。
イオンカードの特徴
イオンカードは、大手流通グループの「イオングループ」が発行するクレジットカードです。
年会費は無料なので、持っているだけならタダ。
毎月20日、30日のお客様感謝デーには、イオン系列のお店での買い物が5%引きになるなど、何かとお得なカードです。
イオンカードのキャッシングは高金利
イオンカードには、キャッシング機能が付いています。
借入可能額は審査によって決まりますが、最大で300万円。
金利は最大18.0%(実質年率)で、消費者金融のカードローンと同様の高金利です。
延滞すると遅延損害金で借金がふくらむ
イオンカードでキャッシングしたときには、一回払いまたはリボルビング払いで返済しなければなりません。
返済日に予定された返済ができなかった場合には、カードは利用停止になり、翌日以降遅延損害金が加算されます。
イオンカードのキャッシングの遅延損害金は20.0%(実質年率)となっており、通常の金利よりもさらに高い利率です。
イオンカードの借金を延滞して放置していると、あっという間に借金がふくらんでしまいます。
買い物代金が払えなくなることも
イオンカードでクレジットを利用して買い物をし、ショッピング代金が払えなくなることもあるでしょう。
イオンカードでショッピング代金を払わなかった場合にも、カードは利用停止になり、延滞金を請求されます。
クレジットカードのショッピング代金は厳密には借金ではなく立替金ですが、実質的に借金と同じです。
支払いができないときには、対処法を考えなければなりません。
イオンカードの借金の悩みは債務整理で解決できる
イオンカードの支払いができなくなったときには、債務整理で解決することができます。
まずは、任意整理できないかどうか検討してみましょう。
イオンカードは任意整理ができる
イオンカードの支払いが困難になった場合には、任意整理をする方法があります。
クレジットカードのキャッシングであっても、任意整理は可能です。
また、クレジットカードのショッピング代金の支払いができない場合にも、任意整理により解決できます。
任意整理は、裁判所を通さない債務整理なので、手続きもスピーディーです。
任意整理では整理する借金を選べるので、他のカードを残すこともできます。
イオンカードの任意整理は弁護士等に依頼
任意整理をしたい場合、個人で債権者と交渉しても相手にしてもらえないので、通常は弁護士・司法書士に依頼します。
無料で債務整理の相談ができる事務所もあるので、相談に行ってみましょう。
イオンカードを債務整理(任意整理)する場合の流れ
イオンカードを任意整理するときの大まかな流れは、次のようになります。
債権者宛に受任通知を送付
弁護士等に任意整理を依頼したら、まず、債権者宛に受任通知を送ってもらいます。
イオンカードの発行元はイオン銀行ですが、債権回収業務はイオンクレジットサービスに委託されているため、通常はイオンクレジットサービス宛に受任通知を発送します。
受任通知を送った後は、督促は止まることになり、支払いも中止してかまいません。
以降は落ち着いて債務整理の準備ができます。
イオンクレジットと交渉
借金の残額を確定させたら、イオンクレジットサービスと分割払いの交渉をします。
イオンカードの場合、残っている借金を5年(60回)以内で支払いできるようなら、任意整理可能です。
将来利息については、免除してもらえます。
和解契約
今後の支払い条件について債権者と債務者が合意できれば、和解契約を結ぶことになります。
和解契約書に双方が署名押印すれば、任意整理は完了です。
返済開始
中止していた返済を再開します。
任意整理後は、和解契約で決まった額の返済でかまいません。
イオンカードで債務整理するデメリット
債務整理にはデメリットもあります。
債務整理する前に、デメリットになる点も知っておきましょう。
イオンカードは解約になる
イオンカードを債務整理すると、イオンカードは強制解約になります。
債務整理以降は、キャッシングはもちろん、ショッピングにもイオンカードは利用できません。
任意整理の場合には他のカードへの影響はないため、他のカードの利用は継続できます。
しかし、普段イオン系の店舗を利用している人は、特典が受けられなくなってしまうことに注意しておきましょう。
ブラックリストに載る
債務整理をすれば、信用情報機関に情報が登録されてしまい、ブラックリストに載ることになります。
ブラックリストに載っている間は、新たなカードを作ることはできません。
任意整理の場合には、5年程度で債務整理の情報は削除されます。
信用情報が回復したら、またカードを作ることができますが、イオンカードを再び作ることは困難です。
イオンカードの債務整理で過払い金は取り戻せる?
イオンカードのキャッシングでは、かつて利息制限法を超えるグレーゾーン金利が設定されていました。
2007年よりも前からイオンカードでキャッシングしていた人は、払い過ぎの利息(過払い金)が発生している可能性があります。
任意整理なら過払い金を取り戻せる
イオンカードで過払い金が発生している人は、任意整理により過払い金の取り戻しが可能です。
過払い金がある場合には、任意整理を検討しましょう。
任意整理をする場合、過払い金があれば、残りの借金の返済に充てることができます。
つまり、過払い金を取り戻して、残りの借金の返済に充てられるということです。
ショッピング残高があれば相殺されてしまう
イオンカードでショッピング残高がある場合、過払い金はショッピング残高と相殺されるため、戻ってこないことがあります。
なお、クレジットカードのショッピング枠で分割払いの際に支払う手数料は、借金の利息ではありません。
そのため、ショッピング枠には利息制限法の適用はなく、過払い金も発生しないことになります。
個人再生や自己破産する場合の注意点
イオンカードで任意整理ができない場合には、個人再生や自己破産を検討しなければなりません。
個人再生や自己破産も、債務整理に含まれます。
個人再生や自己破産では他のカードも解約になる
個人再生や自己破産は、原則的にすべての借金が対象です。
一部の借金だけ整理することはできず、手持ちのカードはすべて強制解約になります。
手持ちの財産に影響がある
自己破産をすれば、財産はお金に換えて返済に充てなければならないので、手元に財産を残しておくことはできません。
家や車を失うことになります。
個人再生では、財産を強制的に処分されることはありません。
ただし、個人再生では手持ちの財産より多く返済しなければならないため、財産を持ったまま手続きするのは難しいことがあります。
自己破産では職業制限がある
自己破産した人は、士業など一部の職種に就けないという職業制限を受けます。
免責許可を受けると職業制限もなくなりますが、一時期仕事に影響が出てしまうことはやむを得ないでしょう。
なお、個人再生の場合には、職業制限はありません。
まとめ
イオンカードの借金の悩みは、債務整理で解決します。
任意整理なら、他のカード等への影響もありません。
過払い金がある場合には、取り戻しもできます。
任意整理が困難な場合には、裁判所を通じて個人再生や自己破産をすることを考えましょう。
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